No Real :in the headphone

Lovely day

 灰色のむらのある空と、草もろくにはえていない、荒野とよぶにふさわしい場所、私は夏制服でそこにたち、地平線のかなたへと移動する空のむらを見る。風が吹くと肌寒く、何か上にはおるものが欲しい。でもそんなものは、ここにはない。

 周りには誰もいない。見渡す限りまったく、誰も、動物の影さえも、ない。

 少しずつ風が強く、寒さが増す。きりきりと、肌が切り裂かれるような感覚。ふっと、私は地面に倒れこみ、空を見る。空は落ちてくる。私は抗うこともできず、それに潰される。


 そして私は目を覚ます。布団の匂い、背中をおりまげて、小さくなった私は、部屋の無音に耳をかたむける。頭の中には夢の光景の残像がある。灰色の空のむらは、まだ私の心を、ゆっくりと、ゆっくりと、決して晴れることなく、流れ続ける。今日も、明日も、ずっと。

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