No Real :in the headphone

No people in the world

 朝起きて外にでる。夏にしては冷たい空気を吸い込む。まだ太陽があがりきらない朝の、すこし突き放すような空気に、僕は包まれている。朝がきたと実感する。新聞が挟まっている。もう今日という世界が動き出していると実感する。

 階段をくだって、通りにでる。車が走っている。

 車。しかし僕は奇妙な違和感を覚えた。車に、人が乗っていなかった。車は独りで走っていた。道をまがり、僕の知らない目的に向けて。

 犬が歩いているのを見掛ける。首輪がついているが、まわりに人はない。よくみると、首輪につながれている紐が浮いている。まるで、誰かがそこにいるように。

 僕は例にコンビニに入ってみた。店員はいなかった。近くにある他のコンビニにもいってみたが、誰もいなかった。

 おかしい。人の気配がする、いつもと同じ朝。そのはずなのに、人が見当たらない。一人も。

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