No Real :in the headphone

Note

 幸せは続かないと君は言うよ。思い出よ……でも

 僕は三年ぶりに立った母校の校門で「さようなら」と言い、心の中では「いままでありがとう」と言った。全ての思い出はもう僕には必要なくなったのだ。久しぶりの校舎は卒業したころよりも小さくなり、桜たちは寂しげにうつむいたまま、僕を見ていた。

 日曜日だったからか校舎には気配がほとんどなかった。校庭にさえ人影がないので、もしかすると試験期間なのかもしれなかった。もう僕はいつにどんなイベントがあったかさえよく覚えちゃいないのだ。それでいい、それでいい。

 そして僕は近くの神社によった。夏になると屋台がならび、たくさんの人がひしめく。でも今はただ冷たい風が吹くだけだ。ビニール袋が風に飛ばされ、煽られて空に舞いあがる。

 終りだ。そして今日あったことを家に帰って話そう……

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