No Real :in the headphone

Snowing

 雪がしんしん、しんしん、と降るけれど、私の心はそんなに綺麗に、落ち着いているわけでもなくて、それならいっそ、雨になって、ざーざーと、降ってくれればいいのに、なんて,考えてもしまう。もやもや、ふらふらと、雪が、私の目の先の地面に落ちて、ゆっくりととけていく。立ち止まらずに歩く私と、みんな、静かに、灰色の世界を、雪が流れていきます。

 でもちょっとまって、と私の頭の中で誰かが声をかけて、立ち止まって、景色をゆっくりとみると、急に、自分の体温、とくに、マフラーのところ、首のところが、妙に温かく感じて、あぁ、私も生きているんだ、生き物なんだ、って、実感をする。

 それからまたゆっくりと、歩きだします。みんな、私が行くところを知らない。だから、自由に、まだまだ、まだまだ。いつかとけてなくなってしまうまで。

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