No Real :in the headphone

Summer *Autumn Winter

 ぼーっとしていたら、コーヒーがすごく濃くなってしまった。捨てるのはもったいないから、砂糖を多めにいれて飲む。

 ばかみたいに濃くて甘いコーヒーを飲んだら、なぜか眠くなってしまった。おかしいなぁ。仕方ないから、少し床に寝そべって、天井を見てみる。まぶたは重いのに、頭の中は妙に冴えていて、不思議な気分。

 少し冷静になって、遠くから今の私自身を見てみる。数度目の思考スキャンで、私がとにかく混乱していることに気付く。

 今季節は秋なのに、私は強く春を求めている。だけど、冬が終わったとしても、春が来ないような、そんな気がする。夏と秋と冬がぐるぐるまわって、春が来ない。いつからだろう? いつからだろう。いつからだろう、って考えて、わからないからやめてしまう。今はこなくても、そのうちきっと来るはずだから。

 眼を天井から壁に落とすと四月のカレンダーがめくられずに残っていた。少し見ていると、それは手を伸ばしてきて、私の肺を掴みながら、こう言った。

「二度とお前に春なんて来ない」

 ひどい話だなぁって思って、私は笑う。私は笑う。私は笑う。

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